ティモシー・シャラメ、「TIME」誌の「次世代のリーダーたち」に選ばれる

(2021年10月15日11:50)

ティモシー・シャラメ、「TIME」誌の「次世代のリーダーたち」に選ばれる
「TIME」の表紙を飾ったシャラメ

「君の名前で呼んで」などで知られる米俳優ティモシー・シャラメ(25)が米「TIME」誌の「次世代のリーダーたち」に取り上げられてインタビューで「自分の心を率直に表に出してもいいんだということを伝えるために私はここにいるのだと思います」などと語った。

「TIME」誌によると、「君の名前で僕を呼んで」(2017年)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたシャラメは、22日にSF大作「DUNE/デユ―ン 砂の惑星」(日本は15日公開)とウェス・アンダーソン監督の「フレンチ・ディスパッチ」(日本は来年公開)が米国で同時に公開されることでさらに大きくなろうとしているが、彼は地球の環境保護やメンタルヘルスの重要性に対する意識を高めるために発信したいメッセージについて考えていると指摘した。シャラメはインタビューで「自分の心を率直に表に出してもいいんだということを伝えるために、私はここにいるのだと思います」と同誌に語っている。

映画スターとして見られること、ましてや同世代の中で最も有望であると思われることはばかげたことと思っているという。「運が良かったのと、キャリアの早い段階で自分を分類しないようにというアドバイスを受けたことが重なったのです」という。映画スターという言葉は、彼にとっては「死のようなもの」だとも。シャラメは「君はただの俳優だ」とまるでマントラのように自分に言い聞かせるように語ったという。

同誌は、感受性や脆弱性は、自信や決断力といった資質に比べて、リーダーシップの2つの側面として軽視されがちだが、シャラメのリーダーシップへのアプローチは、本号の「次世代リーダー」に登場するさまざまなパイオニアや先駆者たちを象徴していると指摘した。

■日本からはアーテイストの西村宏堂さんが取り上げられる

シャラメのほかには昨年11月、サンパウロの市議会議員にトランス女性として初めて選出されたエリカ・ヒルトン。は、数年前にアフガニスタンで発生した自爆テロの被害に遭った経験から、治安の脅威やその他の自治体の問題に関するデータをカブールの住民にリアルタイムで提供するアプリを開発したサラ・ワヘディ。トロント大学医学部のクラスで唯一の黒人卒業生であり、卒業後は同大学で唯一の黒人精神科医として勤務しているチカ・ステイシー・オリウマは、何年も前からより多くの黒人学生がカナダの医療分野でキャリアを積むための道を開き、カナダにおける黒人患者の差別的な扱いを改善することを目標に掲げているという。また日本からは僧侶、メイクアップアーティスト、そしてLGBTQの権利擁護者としての活動している西村宏堂さんが紹介された。西村さんは「私がヒールを履いて僧侶になれるように、あなたも自分らしく生きてください」と「TIME」に語っている。

同誌は「10人の若いリーダーたちは、私たちがそれぞれの方法で自分の足跡を残すことができることを思い出させてくれます。静かにしていても、声を張り上げていても、ボタンを留めていても、キラキラしたヒールを履いていても、ガードしていても、傷つきやすくても」としている。