クリント・イーストウッド、CBD訴訟で6億7000万円の賠償金を勝ち取る

(2021年10月5日12:00)

クリント・イーストウッド、CBD訴訟で6億7000万円の賠償金を勝ち取る
クリント・イーストウッド(Instagram/@iamclint_eastwood)

クリント・イーストウッド(91)が推奨していると虚偽の情報を流してCBD(カンナビジオール)サプリメントの宣伝をしたとして、イーストウッドがリトアニアの会社に損害賠償を求めて提訴した訴訟で1日(現地時間)、米カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所は、リトアニアの会社に610万ドル(約6億7000万円)をイーストウッドに支払うよう命じた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、裁判所のゲイリー・クラウスナー判事は、被告の「Mediatonas UAB」社に対して、イーストウッドの名前と肖像を不正に使用したとして、イーストウッドと彼の代理人であるガラパタ社に610万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。さらにイーストウッドの訴訟費用の負担と、今後CBD製品の宣伝にイーストウッドを使用することを禁じた。

イーストウッドは「裁判所の判決に満足しています。この判決は、誰かの名前や評判を違法に利用して製品を売ろうとする他のオンライン詐欺師に強力なメッセージを送るものだと信じています」と語った。

CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称。大麻からとれるカンナビノイドという成分の一つで、大麻草の茎や種子から抽出される成分。世界各国のセレブ達をはじめ多くの人たちが関心を寄せているという。

「イーストウッド氏は、60年以上のキャリアの中で、正直さ、勤勉さ、誠実さ、公共サービスの面で高い評価を得ています」と弁護士のジョーダン・サスマン氏はニューヨーク・ポスト紙に語ったという。「また、正しいこと、公平なことを行うことを厭いません。 今回の訴訟を遂行し、この判決を得ることで、イーストウッド氏は、不正行為に立ち向かい、自分の名前や肖像権、営業権から不正に利益を得ようとする者に責任を負わせる姿勢を改めて示しました」と述べた。

被告の「Mediatonas UAB」社はウェブサイトで、イーストウッドがCBDを販売するというフェイクニュースを流し、イーストウッドが「映画よりも大きなものを提供するものだ」と主張するニセの「インタビュー」も公開したという。イーストウッドの代理人は「イーストウッド氏はCBD製品とは一切の関係がなく、そのようなインタビューを受けたこともありません」として2月に提訴したという。